きょう・きのう・おととい・・・ (園のせいかつ)
» 2021年10月

2人だけが知っている

2021/10/06

I組のR君がお部屋で、落ちているおままごとのコップを見つけ、それを拾った後『おちてたよ』とでも言いたげにアイコンタクトをしてくれました。『片付けましょうか?』という気持ちで両手を出すと、『おや、これがひつようですか?』という顔で持ってきてくれたので、「ありがとう」と伝えました。
お礼を言った私をじっと見て、すぐどこかへ行ってしまったR君。『今のはどんな表情だったんだろうか』と思っていると、次々コップを持ってきてくれました。『もっとコップがあると、もっとよろこぶのかな』という表情だったのでしょうか。

言葉として出たのは「ありがとう」だけだったのですが、私とR君だけのやり取りがカタチになったのがこの写真。結果だけ見ると、“並べてあるな”、“集まってるな”で終わるかもしれませんが、その裏にそんなやり取りがあったことは、2人だけが知っている。

かんじんなことは

2021/10/05

かんじんなことは

前回に続きかなしいお知らせですが、事務所前で暮らしていたカブトムシがついに命を終えました。
10月まで生きてくれたので、大往生だと思います。
最近では年をとったせいか右側の足2本が自然に脱落してしまい、うまく移動できずにすぐひっくりかえってしまっていました。そして自分でもとに戻ることもできない。数時間おきにようすを見ては、手でもとに戻してあげるということを続けていました。おつかれさま、ありがとうね、という気持ちです。
「かぶとむしは?」
「死んじゃったんだよ。それで先生はかなしいんだよ」
「なんで死んだの?」
「年をとったからだねえ」
「なんで?」
「年をとると弱っちゃうからね」
「なんで?」
「うーん、なんでかねえ…」
こういう会話をするたびに、私たち大人はかんじんなことは子どもと大差ないことしかわかっていないんじゃないかといつも思います。

遊びや経験が学び

2021/10/01

何かの病気が水槽の中で流行っているのか?最近金魚が立て続けに死んでしまい、とうとう1匹だけになってしまった。それに気づいた年中さんたちが「しんじゃったの?」「まだこどもみえないから、しなないよ」と話をしていました。
どうやら、『カブトムシなどの昆虫は卵を産むと死ぬ』ということを経験から覚えたようで、“まだ金魚の赤ちゃんが水槽にいないから、死ぬはずはない”ということでした。
なぜだろう?に出会ったとき、自分の経験から得た知識を他の事例に当てはめて、理解しようとする姿。遊びや経験がそのまま学びに繋がるって、こういうことだね。

今日は年少さんと年中さんがフェンス向こうの渋柿を採り、干し柿を作りました。干し柿の大事な枝の部分もきれいに取ってくれたので、先生たちがなんとか工夫して干していました。
夏には夏の、秋には秋の楽しみと経験があるね。

そしてこれはなに?正解は”かまきり”だそうです。顔のとんがり具合、手の鎌、ポーズ。どれをとってもおばけじゃないぞ、かまきりだぞ。
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